favorite アニメ『Fate/Zero』

　今回紹介するのは「Fate/Zero」、Fate/stay nightの前日譚の物語です。といっても分かりづらいと思うのでストーリーとシリーズ紹介から。「Fate/Zero」のストーリーは、願いを叶える聖杯というアイテムを巡って7人の魔術師とそれぞれが召喚した英雄(物語中では　英霊と呼ぶ)同士が闘うという物語です。そしてややこしいのが、Zeroが第四次聖杯戦争のときの話なのに対して、その10年後の第五次聖杯戦争の話であるstay nightのほうが先に世に出ているからです。しかも、stay nightの同時系列、異なる展開のUNLIMITED BLADE WORKS(劇場版)なるものもあるからです。

　つまりまとめると

<時系列>
　Zero　→　stay night(Zeroの10年後)　→　
stay night UNLIMITED BLADE WORKS(ただのstay nightの同時系列、別のストーリー。劇場版)

<放映順>
　stay night　→　stay night UNLIMITED BLADE WORKS　→Fate/Zero

ということです。他にもfateシリーズはたくさんありますが、複雑ですし筆者も完璧に説明する自信がないため省きます。
　なぜ同時系列、別のストーリーがあるのかというと、fateの大元の原作がルートによってエンディングが変わるタイプのゲームだからです。通常はそれでも一番メインのストーリーがアニメ化されますが、stay nightの場合は2ルート分アニメ化されています。なぜそんなことが認められるのかというのは、物語のネタバレにも繋がるのでここでは割愛します。
　ちなみにUNLIMITED BLADE WORKSは劇場アニメと通常アニメがあります。
　見るのであれば放映順にstay night、zeroと見るのがおすすめです。UNLIMITED BLADE WORKSについては余力があればおすすめします。筆者は好きです。


　というわけで「Fate/Zero」は端的にいってしまえばファンタジー系バトルアニメなんですが、作画がすごいです。戦闘シーンは迫力もあるし、動きもスムーズです。そしてなんといっても全体的に綺麗です。シーンによっては美しいと表現してもいいのではないかと思います。


　キャラは結構独特です。魔術師も英霊達もヒトクセあるキャラが多いのですが、筆者が驚いたのは主人公の設定です。衛宮切嗣(えみやきりつぐ)という魔術師が主人公なのですが、基本戦術が闇討ち・騙し討ちです。はっきりいって一歩間違えれば完全に敵役のような戦い方です。目的のためなら手段を選ばない、というのを地で行くキャラです。その思考も人間性も彼の壮絶な過去に起因しているのですが、そこら辺は本編でご確認下さい。切嗣の過去話は少しダレました。全体ストーリー的には必須な話ではあるのですが。


　キャラとして人気があるのは、主人公が召喚した英霊　セイバーです。fateシリーズ中だけでなく、原作を作成しているTYPE-MOONのキャラの中でも上位に来る人気です。シリーズを見たことがなくてもどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
　セイバーは金髪碧眼の女性騎士で、いかにも騎士といった性格の正々堂々と真っ向勝負で戦うキャラです。


　ストーリーもなかなかよく出来ていると思います。筆者はstay nightを見た後だったのでZeroの結末自体は分かっていたのですが、Zeroでstay nightの伏線回収をしていたので楽しめました。前日譚なのでZeroから見ても楽しめると思いますが、やはりおすすめはstay nightの後に見るのがおすすめです。


　個人的には魔術師　ウェイバー・ベルベットとその英霊　ライダーが好きです。王道アニメならばこちらが主人公だと思うのですが、Zeroの著者が虚淵玄さんなのでダーク成分が多々入っているのでしょう。筆者的には第23話　最果ての海　が好きです。



『Fate/Zero』
2011秋、2012春アニメ
ジャンル：バトル、ファンタジー

□評価　　総合　87(全話視聴後)

　以下、5点満点

物語：　4.7

作画：　4.9

キャラ：　4.7

音楽：　4.6

声優：　4.5

☆バトル：　5

☆願い：　5

あくまで個人的な評価です！！

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